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精度の高いレーダーで
交通量計測や逆走などの突発事象を検知
重大事故を防止し、円滑な道路交通を実現ミリ波レーダー式
交通監視システム -
視察困難な構造物の状態を把握する
有線マルチコプターによる
構造物点検システム構造物点検調査
ヘリシステム『SCIMUS』 -
斜張橋の斜材の
耐久性向上、安全性向上を図る
自走式点検ロボット斜張橋における斜材の点検ロボット
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人が侵入出来ない箇所の点検が可能な
自走式点検ロボット
災害時の活用も期待小径管点検ロボット(P-CIS)
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鋼鈑桁橋の検査路が設置されていない
桁間の点検を行う
ケーブル移動式点検ロボット鋼鈑桁橋狭小部点検ロボット
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正確な所要時間を測定し
リアルタイムに情報提供
サービスの向上をめざす所要時間提供システム
未来への取り組み
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現場レポート最新技術
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高度経済成長を支えた黎明期を経て
物流の基幹としての役割を担う高速道路経済成長と交通インフラ
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トリビア社会を支える
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経年や環境の変化による高速道路の劣化が進行
修繕および予防保全を確実に実施し
持続可能なインフラメンテナンスを実現高速道路の構造物の現状、そしてこれから
ミリ波レーダー式交通監視システム
精度の高いレーダーで
交通量計測や逆走などの突発事象を検知
重大事故を防止し、円滑な道路交通を実現
ミリ波レーダーは、目標物の距離・速度を正確に計測することが可能で、検知エリア内の車両を追尾処理することで、異常な動きをする車両の検知や交通量の計測が出来ます。
日照や天候などの影響を受けにくく、また、路側から複数車線を同時計測出来る利点があります。道路上の異常事象を自動的に検知することで、逆走などによる重大事故を防止するとともに、道路管理業務の効率化が期待出来ます。
日照や天候などの影響を受けにくく、また、路側から複数車線を同時計測出来る利点があります。道路上の異常事象を自動的に検知することで、逆走などによる重大事故を防止するとともに、道路管理業務の効率化が期待出来ます。
構造物点検調査ヘリシステム『SCIMUS』
視察困難な構造物の状態を把握する
有線マルチコプターによる
構造物点検システム
ドローンに搭載したカメラを用いて橋梁を撮影し、状態を把握する技術です。改良を重ね、現在は橋梁の狭い桁間に入り込み、機体上部をコンクリートの天井に接触させることで機体の安定化を図りつつ撮影・点検をします。地上から360度カメラの方向を指示することが出来るので、高所作業車両では点検困難だった箇所が点検可能になり、異状の早期発見に繋がっています。
斜張橋における斜材の点検ロボット
保護管外観の撮影と非破壊検査により
斜材の耐久性向上、安全性向上を図る
一般の斜張橋の斜材保護管の調査は人力にたよる部分が大きく、効率や安全性に問題があります。そのため、昨今は自走式点検ロボットが盛んに開発されています。本装置は、斜張橋の斜材の外観変状および内部鋼材の変状を非破壊で点検出来るほか、検査センサーにより斜材素線の部分的破断等を非破壊点検することが出来ます。点検作業の効率化や検査精度の向上を図るべく、今も改良を続けています。
小径管点検ロボット(P-CIS)
人が侵入出来ない箇所の点検が可能な
自走式点検ロボット
災害時の活用も期待
人の侵入不可能な小口径(Φ800mm以下)の横断排水施設内の点検が可能です。搭載された360°カメラにより、設備内のひび割れや土砂などによる推積の異常を発見します。オフロードタイヤのため悪路などでの走行も可能で、災害時等での活用が期待されます。
鋼鈑桁橋狭小部点検ロボット
鋼鈑桁橋の検査路が設置されていない
桁間の点検を行う
ケーブル移動式点検ロボット
鋼鈑桁橋において検査路が設置されていない桁間を対象に、橋軸方向に設置した2本のケーブル上を走行し画像撮影による点検をします。高輝度ライトを搭載しているため、暗い場所でも撮影することが出来ます。ロボットの移動やカメラ操作は1つの送信機に集約されているので、高解像度カメラの映像を地上等でモニタリングしながら簡単に地上から操作が可能です。
Bluetooth®を用いた所要時間提供システム
正確な所要時間を測定し
リアルタイムに情報提供
サービスの向上をめざす
走行車両に搭載された電子端末(カーナビ・スマホなど)のBluetooth®の電波を、道路脇に一定の間隔で設置された受信機で受信し、各受信地点での通過時刻の差から交通停滞時でも正確な所要時間を算定出来るものです(各車両の通過時刻を判定するため、MACアドレスを使用します。)。算定された所要時間は簡易情報板やホームページ上で提供可能です。
保全点検
構造物や設備に対する日々の点検
蓄積されたデータで未来の安全を描く
道路、橋梁、トンネルなどの構造物を、所定の基準に従い点検・評価・診断します。その結果はデータベースとして蓄積され、維持修繕計画の検討などに有効活用され、将来の安全へと繋がっています。また、トンネル内の非常用設備、CCTV、受配電、非常電話、汚水処理設備など、高速道路に設置された設備の点検を定期的に行っており、故障が発生した場合の緊急事態にも対応しています。
環境
道路環境と生活環境
両方が心地よい未来を目指し
検査技術の開発も
地域と調和する良好な道路環境の形成を目指し、多様化する生活環境問題(大気汚染、騒音、振動、低周波音、水質汚濁等)に対して様々な測定技術を駆使し、多角的な視点で問題解決に取り組んでいます。また、独自の音響技術を活用し、道路構造物に対する診断や検査技術の開発を行っています。
舗装
状態の変化を見逃さず
常に最良の道路状態を保つ
舗装は交通荷重や周辺環境等により変状するため、常に状態を的確に把握し、適切なメンテナンスが求められます。私たちは、舗装の状態を最高時速100kmまでの任意の速度で高速走行しながら把握できる『路面性状測定車』を開発し、高速道路の路面調査を30年以上にわたって実施しています。
経済成長と交通インフラ
高度経済成長を支えた黎明期を経て
物流の基幹としての役割を担う高速道路
高度経済成長に向けて、日本最初の高速道路として名神高速道路が昭和38年(1963年)に開通。昭和50年代後半には東北から九州まで日本列島の背骨が高速道路で結ばれ、日本の生産システムは大きく変化しました。
現在、全国の貨物輸送の約半数が東名・名神高速道路を利用しており、物流において重要な役割を担っています。
現在、全国の貨物輸送の約半数が東名・名神高速道路を利用しており、物流において重要な役割を担っています。
高速道路の構造物の現状、そしてこれから
経年や環境の変化による高速道路の劣化が進行
修繕および予防保全を確実に実施し
持続可能なインフラメンテナンスを実現
NEXCO中日本が管理する高速道路のうち、供用されて30年以上が経過する高速道路が約3割、橋梁は約6割 にのぼり、経年劣化リスクが懸念されています。また大型車両の増加や気候変動の進行により、高速道をとりまく環境は年々厳しくなっています。安全を保つため、点検・診断・修繕・更新等を着実に実施し、予防保全を推進、新技術の開発および導入でインフラメンテナンスの高度化・効率化を目指しています。