N. T.

橋本道路技術事務所 土木点検第一課 東名班

最前線ストーリー

守り、支える。

かけがえのない今を

その目と、技術で

老朽化する社会インフラ。

最前線の挑戦が
誰かの日常に
つながっている。

Central Nippon Highway Engineering Tokyo

彼女らは、社会課題に向き合い続ける。

新たな技術を駆使して。

職人の目を光らせて。

受け継がれた、

変状も散見される。

目に見えるレベルの

各地の舗装、橋梁、トンネルでは

日本の高速道路。

建設から50年以上が経過した

鬼ヶ谷高架橋

首都圏中央連絡自動車道

写真
写真
CHAPTER. 01

崇高な使命と
高度な技術に
「一目惚れ」した。

日本の「大動脈」を守る。Tは、その崇高な使命と技術に魅せられ、入社を決意した。とくに心惹かれてやまなかったのが、ロードタイガー。時速100kmで走行しながら路面の1mm単位のひび割れを測定できる路面性状測定車だ。
「高速道路という社会の基盤を知識と経験、最先端の技術を駆使して守り続ける。この仕事に『一目惚れ』してしまいました。コーポレートカラーであるオレンジ色は、私の大好きな色。初めて作業着に袖を通した瞬間の気持ちは、今でも忘れることができません」
まだ、ロードタイガーに乗ることはできていない。しかし、これまでにさまざまな技術と知識を体感し、学んできた日々は刺激的なものだった。800mmもの望遠レンズを駆使した高解像度カメラ点検。そして、車上感覚や目視、点検ハンマーの打音で構造物の変状を見極める、常人離れした職人技。身につけたすべてを駆使して、彼女は老朽化したインフラに寄り添い、支え続けている。
「日本を代表する『大動脈』である東名高速道路も、建設から50年以上が経過しています。それらの状況を的確に見極め、未然に事故を防ぐ。社会課題のリアルを目の当たりにするたびに、この仕事の使命を痛感させられています」

写真
写真
CHAPTER. 02

すべてが終わる瞬間。
張り詰めた心身を
安堵感が包み込んだ。

Tには、忘れられない「現場」がある。2019年9月、管内で台風15号による土砂災害が発生。土砂が本線上に流れ込み、通行を遮られる事態が発生したのだ。点検担当を務めていた彼女も復旧作業に参加。最先端のドローン・スカイレンジャ-を駆使して、被害状況の確認を行った。
「人が立ち入ることなく、どれほどの土砂が流れ出したのかを測定できる。撮影画像をもとに、さまざまな解析を行うことができる。エンジ東京がいち早く導入していたドローンを操縦し、対応に当たりました。被害状況を把握し、安全を確保し、いち早く『当たり前』の状況に戻す。誰もが懸命に復旧作業を行っていました」
深夜から始まった災害現場検証・復旧作業は、翌日まで続いた。それぞれの役割を全うするメンバーたちは、確かな一体感を感じていたようだ。
「すべてが終わった瞬間、張り詰めるような緊張感から解放され、全身の力が抜けてしまいました。不思議と達成感みたいなものはなく、あったのは安堵感だけ。何かをやり遂げるまでが、私たちの仕事。当たり前と言えば、当たり前なのかもしれませんけれど(笑)」

写真
写真
CHAPTER. 03

「日常」を脅かす
新たな危険を
見極めていきたい。

今日も、Tは管内の構造物に目を光らせ続ける。この仕事の本質は、「何かが起きた時」ではなく、それらを未然に防ぐための「日常」にある。わずかな妥協も許されない日々の業務の中で、彼女は着実に成長を続けている。
「ほんのわずかなひび割れでも見つけることができるようになった。それがなぜ起きているのかを深く考えることができるようになった。まだまだ知識も経験も不足していますが、一つずつ、昨日の自分にはできなかったことが、できるようになっている。この目と技術で、新たな危険の芽を発見していきたいと思っています」
入社したばかりのころは、オレンジ色の作業着に胸が高鳴った。けれど、今は違う。袖を通した時は、いつだって背筋がピンと伸びる。
「私たちの仕事が、この国を支えている。その想いを忘れることはありませんし、たくさんのトラックや自家用車が、高速道路を走っているのを見る度に、喜びを実感することができています。さらなるチャレンジに身を委ね、自らを成長させ続けることで、今以上に貢献できる人財になりたいと思っています。この仕事は、私にとっての誇りなんです」

N. T.
橋本道路技術事務所 土木点検第一課 東名班

この仕事は、誇りだ。

高速道路を支えている。

私たちの仕事が、

最前線の挑戦が
誰かの日常に
つながっている。

Central Nippon Highway Engineering Tokyo