自動車関連企業を調べたところ
高速道路インフラ業界に辿り着く。
大学では機械システム工学科を専攻し、機械や情報といった領域を幅広く学んでいました。通信に興味を持ったのは研究室に配属されてからです。災害が発生した際、通信環境が整っていないエリアにおいてどこに基地局を置けば通信環境が構築できるかという研究をしていました。エンジ東京を知ったきっかけは就職活動のときでした。もともと車が好きで自動車関連の企業を調べていたところ、たまたまエンジ東京の説明を聞いたのがきっかけで、「高速道路インフラを扱っているなら自動車にも関連しているな」と興味を持ち、志望しました。
お客さまにリアルタイムの
交通情報を提供するために。
高速道路上にある通信設備の点検と保守が主な業務です。非常電話、ハイウェイラジオ、ETC、移動無線や車載無線機能、伝送系の光ケーブルやメタル線、各拠点にある通信基地局、ほかにもSA・PAに設置された電子掲示ターミナルなど、さまざまな通信設備に関わる日常点検や定期点検を行っています。また、万が一設備が故障した際は、早急に原因を究明して修理対応も行います。管轄する東名高速道路は、開通から長い年月が経過していることもあり、古くから使用している通信設備が数多く残っています。新しい機械に更新すれば故障も少なくなりますが、今ある設備を補修しながらできるだけ長く使い続けられるように努めているところです。

設備に触れる機会が多いほど
現場での対応力が身に付く。
あらゆる設備に触れられることが仕事の面白さです。私もプライベートで高速道路を利用していますが、ETCや電子掲示ターミナルなどお客さまに馴染みがあるものだけではなく、普段目にすることのない設備や技術に触れることができる点が魅力ですね。一方で、難しさを感じるのは、覚える知識の多さやこれまで経験したことのない故障が発生すると原因究明までに時間がかかってしまうこと。現場で試行錯誤しながらも、お客さまの安全・安心な走行に影響を与えないために迅速な復旧に努めています。この仕事は自らの知識や経験が増える度に対応できる引き出しも増えていくのが特徴ですので、自分自身の成長が見えやすいことも醍醐味だといえます。
事故を絶対に起こさない。
常にその意識を持ち続ける。
一般道路と比べて高速道路の点検や保全業務は、多くのお客さまが通行されている中で作業を行わなければならず、わずかな不注意が重大事故につながるおそれがあります。そのため、同じ作業のくり返しであっても決して集中力を切らさないよう気を付けています。また、真夏の現場であれば熱中症対策も欠かせませんし、帰宅後も睡眠をしっかり取ることで翌日に疲労を残さないよう心がけています。上司からは常々、「相手が上司や年上であっても、気になることがあればその場で指摘するように」と言われています。お互いに声掛けすることでうっかりミスを無くし、些細なことであってもすぐに上司や先輩に「報・連・相」をする。あらためてチームワークやコミュニケーションがとても大事な仕事だと感じています。

技術者として一歩ずつ成長を重ね、
ゼネラリストとしての道を歩みたい。
入社1年目は先輩から教わりながら、通常の日常点検と定期点検をこなすことで精一杯でした。そんな中、入社2年目の後半から班の点検予定表の作成を任されるようになり、点検周期の全体像や関係者とのやりとりを経験することで業務の幅がプラスされて視野も一気に広がりました。これからも、まずは技術者として目の前の担当業務を一つずつ着実に取り組むことで知識と経験を積み重ね、その後はさまざまな部署を経験してゼネラリストとしてのキャリアを歩んでいきたいと考えています。