現場の最前線で手を動かしながら
より高度な専門性を磨いていきたい。
中学校の授業でラジオづくりをしたことがきっかけで、自らの手で世界が広がっていくものづくりに面白さを感じて、工業高校の電気科に進学。電気の基礎理論を学びながら回路の設計や制作をはじめとする実習を重ねる中で、目には見えない電気の流れを形にすることへの興味が高まっていきました。将来はさまざまな電気設備に直接触れながら、より高度な専門性を磨きたいと考えていたところ、高校に届いた求人票がきっかけでエンジ東京を知りました。現場の最前線で手を動かす仕事内容が入社の決め手となりましたが、幼い頃から高速道路を利用していたので親近感があったこと、勤務地がある程度限られているため安心して働ける環境もポイントでした。
お客さまの命に直結する設備が
24時間365日正常に稼働するために。
高速道路上にある照明や情報板、監視カメラといった電気設備が24時間365日問題なく正常に稼働するように、設備に電気を供給している電気室で電力の使用状況を計測するメータリングを行っています。通常の計測では確認できない絶縁性能や劣化具合を把握するため、年に一度受配電を一時的に全停止し、発電機に切り替えて行う定期測定は、特に緊張感のある業務のひとつです。また、万が一の事故や火災に備えて、消火栓や水噴霧をはじめとする非常用設備の動作を確認する定期点検を行っているほか、もしも設備が異常をきたした場合にはその原因を調査・特定して復旧に臨みます。お客さまの安全に直結する設備と向き合い、手を動かして汗を流す。責任とやりがいの大きさを実感します。

机上では決して得られない知識を
現場でアップデートし続ける毎日。
現場に出るからこその発見や気づきがたくさんあり、経験を重ねるごとに設備への理解が深まっていくことが技術者として一番のよろこびです。特に設備が故障した際の復旧作業では、マニュアル通りにいかない場面も。近年は、地球温暖化にともなう局地的な雷雨や猛暑が原因となる故障も増えています。経験豊富な先輩に助言してもらいながら場数を踏み、自らをアップデートし続ける毎日です。とくに印象に残っているのは入社1年目で経験した車両火災による緊急対応です。消防車両が行き交う緊迫した現場の中、関係各所と連絡を取りながら焼損した照明のガラスや配線を迅速に復旧する先輩たちの姿。その様子を目の当たりにし、あらためて気が引き締まったことを今も鮮明に覚えています。
考えを整理し学びを定着させる。
インプットとアウトプットの繰り返し。
新たな知識と技術を習得することと、さまざまな現場で実践することを意識的に繰り返すことで、考え方を整理し学びを定着させるように心がけています。そのために役立っているのが事務所の枠を超えて業務上で取り組んだことや改善点を提案・発表する年に一度の「業務改善研究発表会」です。私は入社2年目の時に、若手の視点から1年間を通して学んだことを資料にまとめ発表を行いました。たくさんの学びを言語化することに苦戦しながらも、あらためて理解が深まり自信につながりましたし、何よりも私が発表した内容をインプットした後輩たちが現場へ出ていく姿を見て私自身のモチベーションも高まりました。

仕事もプライベートも自分らしく楽しみ、
後輩となる女性技術者を支えていきたい。
今の目標は第一種電気工事士の資格を取得することです。設備が故障した時の配線作業をはじめ、資格がないと携われない業務も多いので、まずは資格取得を通してできることの幅を広げていきたいです。そして、将来的には「なんでも聞いてね」と声をかけてくれる心強い先輩方のように、後輩からも同僚からも頼りにされる電気のプロフェッショナルになることが目標です。女性の技術職も少しずつ増えていますので、私自身が仕事もプライベートも自分らしく楽しむことで今後入社してくる女性技術者を何かあった時に支えられる存在になれたらと考えています。