入社1年目
現場にて業務の全体像を知る。
自走式点検ロボットも操縦。
入社後に配属されたのは静岡道路事務所でした。土木保全管理班の主な業務は「日常点検」「詳細点検」「維持修繕支援業務」がありますが、まずは現場を知るために点検業務に同行し、舗装や橋梁、カルバートボックスの目視点検や打音・触診を経験。変状の要因や程度などを理解していく中で、1年目の後半からは維持修繕支援業務にも従事。グループ会社が行う小規模な補修工事に対して補修方法の提案や各所と調整する業務に携わりました。
また、この頃は人が立ち入れないような箇所も点検できる自走式ロボットを試行運用しており、タイヤが付いているラジコンのような点検ロボットを操縦したことが楽しくて印象に残っていますね。
入社2年目
特別事象による緊急・臨時点検を実施。
ドローンを使用して災害現場を調査。
入社 2年目の時、台風によって高速道路に土砂が流れ込んで通行止めになり、応援要請を受けて現場に駆け付けました。土砂を片付けている重機が行き交う中、ドローンを操縦して現場の様子を把握するため空から調査。土砂崩れが発生した原因を洗い出したり、点検結果を作成・報告する中で、どんな情報が必要かを汲み取ることができたのは後の成長につながった気がします。「似たような現場はあっても、同じ現場はない」といわれる土木の世界ですので、小さなことでも日々の業務や経験の積み重ねがあってこそ、緊急時に対応できるのだと自信につながりました。


入社3年目
土木施工管理班に異動し
工事発注や現場管理を担当。
担当業務が変わり、土木施工管理班へ異動。主に橋梁やトンネルなどの構造物における補修・工事の発注準備や、落札後は受注者の施工に対する品質検査・安全管理などを行います。工事発注は基本的には国の方針に沿った事業計画の中で行いますが、日々の点検業務の中で変状が発生すれば5年以内に対処するという補修期限があるため、それらも計画に組み込んで補修する必要があります。しかしながら、当時変状に対する優先度が高くなく、工事計画を立てる段階で事業内容をしっかり理解して補修すべき変状箇所を組み込んでいかなければいけないと感じました。そこで、それらを課題に思った私は入社4年目に補修計画等を立案するNEXCO中日本の部署への出向を経験させていただきました。
入社4年目
希望してNEXCO中日本に出向。
計画策定や調整業務にやりがいを感じる。
NEXCO中日本の保全計画課は、点検計画や補修計画を策定する重要な部署です。例えば、自治体が所有している土地に高所作業車を据えるためにどのように協議するかや更新工事の足場に便乗して点検や補修ができないかなど、各道路事務所で抱えている多くの課題を解決するために関係各所と調整し、安全で効率的な方法を検討する業務を行います。そんな中、グループの補修における数値目標に向かって、これまで自分自身が経験してきた内容を上手く反映させて計画し、実施課と協力して目標を達成できた時は安堵しました。前任の出向者から続けて3年連続で目標達成できたのは担当する保全事務所のみでしたので、当時背中を見せて育ててくれた尊敬する先輩方と信頼のおける後輩たちには今でも感謝しています。
入社6年目
土木第一課の係長に昇進し、
若手育成など組織の底上げに尽力。
帰任後は現在の八王子道路事務所に配属となり、舗装工事の施工管理業務を担当しています。ここでは、現場監督としてではなく、施工不良や事故が起きないよう舗装工事に使用する材料の配合を確認したり、アスファルト材の品質試験を行ったり、品質管理や安全管理をチェックしています。私のキャリアとしては中堅社員に差し掛かっており、増加する若手社員一人ひとりの技量を見極めつつ組織で底上げしていく手腕が問われていると感じています。また、NEXCO中日本グループという大きな組織全体でみると、グループ内にはいろいろな考えを持っている人がたくさんいます。そのような方々を含む関係者と高速道路を利用するお客さまや関係者の安全を守るために、どのように工夫したら同じ目標に向かって進んでいけるのか、日々考えながら取り組んでいます。